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箱根ラリック美術館を訪ねる旅

東京からは、例年より早い桜の便りが届きましたが、ここ箱根ではまだ固いつぼみが、春の訪れを待っています。そんな午後、我が家から車で約20分のラリック美術館に出かけました。

私にとって美術館は、心を支えてくれる場所。
20歳からは日本全国のみならず海外にも旅しているのですが、見知らぬ街を訪ねたときにはできる限り、私はその街にある美術館を訪ねるようにしています。アート自体に感動すると同時に、そこに住む人々が大切にしているアートに触れることで、その街をより深く理解できるような気がするのです。

24年前にはNHK「日曜美術館」のキャスターを務め、多くのアートや芸術家の人生にも向き合い、さらにアートは身近なものになりました。そしてすぐれたアートとは、生きる力を与えてくれるものだと確信するようになりました。

実は、私が住む箱根には素敵な美術館がたくさんあります。ポーラ美術館、箱根美術館、彫刻の森美術館、そして私がもっとも頻繁にお訪ねするこのラリック美術館......。

ルネ・ラリックは、アール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代を代表する芸術家。1925年のアール・デコ博では、会場のモニュメントとなる高さ15mのガラスの噴水「フランスの水源」を制作しました。また、オリエント急行や豪華客船ノルマンディー号などの室内装飾にもその才能を発揮しています。

私はラリックのアートが大好きで、箱根の我が家でもラリックのキャンドルスタンドやガラスの大皿、香水瓶、シャンパングラスなど、愛用しています。ガラスの透明な美しさ、写実的で力強いモチーフ、彫刻といっていいほどの造形力......日々の何気ない暮らしを美しく彩ってくれる、私の大切な道具たちです。

ラリック美術館には、さらにすばらしい世界が広がっています。創作活動のドラマチックな全貌がつかめる、圧巻のコレクションです。写真やカタログでは伝わらない本物の魅力と迫力に、私はいつも感激してしまいます。

その上、館内から一歩外に出ると、そこは見事な庭園が広がっています。ラリックの余韻にひたりながら、ラリックの大好きな植物や自然を感じながら、ランチをいただいたり、コーヒーを味わったり。それも、この美術館ならではの楽しみです。

ラリック美術館をはじめとする美術館は、箱根に暮らす私に喜びを与えてくれる大切な場所なのです。そんなラリック美術館など、私の箱根のお気に入りのスポットを、ひとりでも多くの人に味わって、愛していただきたいと、今、プランを練っています。たとえばラリック美術館では、学芸員の案内で芸術品に関する説明をうけ、より深くアートと向き合う......心がきらりと光り、明日へ向かう気持ちをそっと後押ししてくれるような、小さな旅です。

そこで感じる私の喜びや感動をお話しするために、もちろん私も1日、ご一緒させていただきます。もし、ご興味がありましたら、このブログの左上にある「Mie's Living~浜美枝があなたに贈る素敵な暮らし方」をクリックしてみてください。

また、これから「Mie's Living~浜美枝があなたに贈る素敵な暮らし方」では、私が暮らしの中で考えてきたことなどをじっくり、お話していきたいと思っています。私の日々と活動をつづるこのブログと合わせて、「Mie's Living」もお楽しみいただければ、嬉しいです。

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投稿者: Mie Hama 日時: 18:16 | | トラックバック (0)

NHKラジオ深夜便「大人の旅ガイド~神奈川県南足柄市・千津島地区」

今夜ご紹介するところは神奈川県南足柄市・千津島地区です。

千津島地区は南足柄市の北東部に位置し、酒匂川の開口部に位置した美しい農村地域です。

南足柄は私の住む箱根町のお隣の市です。南足柄は「古事記」などによると、官道であった足柄道を通じて、都の文化が東国に伝えられたと記録され、「万葉集」には足柄道をいく旅人の歌がいくつも収められています。

箱根・仙石原から「金時登山口」を経て金時山を抜け、静岡県の県境に、足柄峠・金時山ハイキングコース、足柄峠から万葉ハイキングコースもあり一度は歩いてみたいコースです。

以前、NHK・BSで「日めくり万葉集」に出演したことがあり、箱根にちなんだ歌を選んでほしいとのご依頼があり、

「足柄の 箱根の山に 粟蒔きて 実とはなれるを あはなくも怪し」

を選んだことがございます。「農の歌編」です。私は詠み人知らずの歌がとても好きです。その土地を旅している気分になれるからです。南足柄の地は、古来より歴史とロマンに彩られてきました。

この歌を詠んだ女性は、山を切り開いたような畑で粟を育てていたのでしょう。険しい山間で粟を育てるのはさぞかし大変だっただろうと思いますが、おおらかで、素朴な言葉遊びの歌に読み込まれた女性の心を想像するのは楽しいです。「粟は実ったのに、あはない」の素朴な掛け言葉に、ふられた女性の何か突き抜けた感じ、ちょっとした心のゆとりを感じました。

粟は今だと5月頃に種を蒔き、10月から11月にかけて収穫します。ですからこの女性は、もう半年も、男性との逢瀬が途絶えているのかもしれません。そして、当時の人々は、絶えず神や自然に対する信仰心や恐れを持っていたのでしょう。とりわけ、足柄峠には、荒ぶる神が御座す、と考えられていたと思います。

私は古代料理研究家の方に教えていただいて、当時の農民の方々の主食を再現してみました。粟8、玄米2の割合で釜で炊いてみましたが、美味しかったです。「南足柄市観光マップ」を見ながらそんなことを思い出しました。


さて、千津島地区には小田原から大雄山線に乗って"まさかり・かついだ金太郎"を目指してガタゴトと地味ですが、とても貴重な名物車両に乗り、終点の大雄山駅で下車します。

箱根外輪山や丹沢山系の稜線を遠くに眺め千津島地区まではのんびり歩いて30分ほどです。農道では、夏にはピンクの「ハナアオイ」と黄色の「キンケイギク」が、9月中下旬には「酔芙蓉(すいふよう)」や「彼岸花」が季節の移り変わりを告げてくれます。

ふくざわ公園を中心に四季折々の花々が地域の人により大切に育てられています。この地域は住民による手づくりの地域づくりを行政がサポートして作り上げられてきました。「地域づくりは人づくり」をモットーとし、作業に参加した人々の和が固い絆で結ばれています。

公園とその周辺で「菜の花・春めきまつり」が3月14日~22日まで開催されています。会期中、メイン会場では昔懐かしい童謡が流れ、のどかな農村景観は、まさに美しい農村の原風景があります。家族でゆっくり春の風を感じてください。

そして、大雄山駅に戻り、隣の駅「富士フイルム前駅」から徒歩5分のところに、中沼地区があります。南足柄市を流れる狩川沿いの小道「春木径(はるきみち・右岸)」、「幸せ道(左岸)」に菜の花が河原を埋める黄色いジュータン。そしてピンク色に染まり始めた早咲き桜「春めき(足柄桜)」が満開を迎えています。私は先週行ったので5分咲きでしたが、今週末が一番美しいようです。幅約2m、長さ約200mにわたって続く花ロードは地元のボランチィアグループの人たちが、植栽したそうです。

「あしがら花紀行」は花による地域おこしです。派手な観光資源はありません。
「だからこそ、花というきっかけでこの地に足を運んでもらって、平凡だけど心地よい風景や感動に出会ってほしいのです。」、「歴史に根ざした未来志向の地域づくりを目指しています。」と住民の方は仰います。

都心から80キロ圏の首都近郊都市。
「南足柄」はその利便性でさまざまな旅が楽しめます。
春木道・幸せ道の桜並木でも、「桜まつり」が行われています。

20日(金)、21日(土)、22日(日)には、地場野菜や加工品、足柄人形などの販売の他、名物の焼きそば、こんにゃく味噌おでんなども楽しめるようです。

ちょっと足を延ばすと、さまざまなハイキングコースがありますし、市内散策では

○古え物語コース
○伝承の旅人コース
○故事伝来コース
○天狗伝説コース
○金太郎伝説コース

など、市が発行している「南足柄市観光マップ」に詳しい説明とわかりやすい地図が載っています。JR小田原駅の観光案内所もしくは、大雄山駅で手に入れることが出来ますので、それをお持ちになって歩くことをお勧めいたします。

見所は、あじさい・藤棚・紅葉の美しい「大雄山最乗寺」、万葉集に詠われた足柄道に関連する7つの歌碑がたち、万葉の花木が植えられている「足柄万葉公園」、酒匂川の上流内川にかかる落差23mの滝で金太郎が産湯をつかった滝と伝えられている「夕日の滝」は新緑・紅葉ともに美しく、夏はキャンプ場が開かれ水遊びで賑わいます。

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【旅の足】
~電車~
小田原駅から伊豆箱根鉄道大雄山線で終点大雄山駅下車。
全長9、6km―単線のローカル私鉄。ほぼ終日12分の運転間隔なのでとても便利です。無人駅が多いが、ICカード乗車券Pasmo・Suicaは使用可能です。

~車~
東名大井松田ICから県道78号線で約15分。金太郎歓迎塔手前の交差点を右折してしばらく行くと千津島地域になります。

詳しくは、南足柄観光マップをご覧になるか、南足柄市役所商工観光課にお問い合わせを。

電話0465-74-2111(代表)

投稿者: Mie Hama 日時: 07:34 |

浜美枝のいつかあなたと ~ 鷲田清一さん

文化放送 "浜美枝のいつかあなたと" 京都編 
放送3月22日 10時半~11時

今週も、先週に引き続いて、スタジオを飛び出しての外禄で京都に行ってまいりました。先週は、滋賀県・高島市・針江地区をお訪ねし「伝統的な生活に学ぶ、私達の暮らし」の旅。

今週は、京都です。
ここ京都も、伝統的な暮らしが息づいている街です。
寺島アナウンサーと風情ある祇園の石堀小路を歩き、高台寺・圓徳院に向かいました。高台寺、塔頭の圓徳院は豊臣秀吉の妻、寧々が生涯を終えたお寺です。その一室で、生まれも育ちも京都という、哲学者の鷲田清一さんにお話を伺いました。

鷲田さんはご専門の哲学書のほかに、京都の日常の魅力について書かれた「京都の平熱」というご本もあり、生活者から見た素顔の「京都」をお話頂きました。

私自身「大の京都好き」ですが、知らないことばかり。

鷲田さんは「京都市バス206系統」に乗ると京都の素顔がよく分かるとおっしやいます。バスで市街の外側をぐるっと一周すると、周囲に「聖・俗・学」が揃っていると。ぜひ、「京都の平熱」を手にとってみてください。

さて、番組では大変興味深いお話を伺いました。

いまの日本社会からは、「待つこと」「聴くこと」が失われた・・・と。

あまりにも社会が効率優先化、短絡化している。戦後、文明社会が大きく飛躍したが、それと同時に人間の欲望も大きくなり、ここらで「欲望のリセット」が必要なのではないかと提言なさいます。そして、現代の日本人に関して「命の世話さえ自分でせず、サービスを買う消費者になった」・・と。「文明の発達によって、人間一人ひとりはかえって弱くなったのではないか」と述べられております。

詳しくは番組をお聴きください。

鷲田さんはここ10年ほど「哲学カフェ」という場を設けてこられたそうです。10~80代の各世代から男女一人ずつ、15人くらいのまったく見知らぬ人同士で、年齢も職業も名前も出身地も言わず4~5時間議論をするのだそうです。

「他人がわかるということはどういうことか」、「私はだれか」、結論はあえて出さず、世代を超え議論が楽しいそうです。「異質な価値観を知る体験をなさってください」と。私も一度ぜひ参加させて頂きたいです。

帰り際、「僕、007よく観ましたよ!」とかつて映画青年の素顔も見せてくださった、哲学者、大阪大学総長の鷲田清一さんは1949年のお生まれ。

この番組は私にとって"宝もの"です。

今回も素敵な出逢いをいただきました。

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投稿者: Mie Hama 日時: 08:47 |

浜美枝のいつかあなたと ~ 滋賀での外録

文化放送"浜美枝のいつかあなたと"の外録で 滋賀・京都・大阪の旅をしてきました。いつものスタジオを飛び出しての収録です。

1週目は3月15日(日)10時30分~11時放送。
旅のテーマは「伝統的な生活に学ぶ、私たちの暮らし」。
古き良き伝統的な生活風景から、私たちの現代の暮らしぶりを改めて見直してみよう・・・というものです。

伺った先は滋賀県・新旭町・針江という地区。琵琶湖の西側になります。

街の中を縦横に水路が走る「水の街」。いたるところから湧き水が溢れ、それをためて生活に生かしています。これを「川端・かばた」と呼ぶのだそうです。

水の流れと人々の暮らしが密着しています。

水場では飲み水はもちろんのこと、炊事や洗濯にも利用します。
各家庭の元池(もといけ)から湧き出した生水(しょうず)は一番綺麗な水が溜まる壷池(つぼいけ)に入り、お料理・野菜洗い・洗顔などに使われ、そこから水は端池(はたいけ)へと流れこみます。

端池には鯉が飼われ料理の野菜くず、鍋釜の米粒などを食べ浄化してくれます。水は家の前の小川に入り、そして隣の端池に入りまた川に戻りやがて琵琶湖に流れて行くのです。

江戸時代から、この地域は大切に大切に水を守り、暮らしに生かしてきました。比良山系に降った雪、雨水が何年もかかり伏流水となりこの地域に潤いを与えています。

「水の神様に感謝ですね」・・・と語ってくれた、おばちゃん。

地域の子ども達はこの川で遊びます。

水が清らかなので、米・大豆なども美味しく、熱々の揚げたての油揚げの美味しかったこと!あとはラジオで、水のせせらぎの音を楽しみながらお聴きください。

現代社会は水道水になれ、水はペットボトルで・・・というのが日常ですが、「伝統的な生活」から学ぶことは多いのですね。

この地域の家庭へ無断で入ることはできません。
必ずボランティアガイドさんの案内のもとで見学してください。

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投稿者: Mie Hama 日時: 11:42 |