2015年4月のアーカイブ

Mie's Living
P&D

最近のトラックバック

検索



このブログのフィードを取得
[フィードとは]

Powered by
Movable Type 5.13-ja

template by tokyobuddha

c 2006 blog.hamamie.jp
All Rights Reserved.

パプーシャの黒い瞳

岩波ホールで観た映画『パプーシャの黒い瞳』(ポーランド)。

ロマの女性詩人・・・。放浪の民、ロマ族は文字を持たない民族です。迫害にあい悲劇的な人生を歩むのですが、この映画を観終わったときの感想をどう表現すればよいのでしょうか。モノクロームの映像は上空から幌馬車の隊列や、深い森を俯瞰で捉えていきます。"息をのむほどの美しさ"なんてことばで表してはいけないのでしょね・・・きっと。

実在の人物、ブロニスワヴァ・ヴァイス、愛称パプーシャの悲劇的な生涯が描かれています。

ロマ(ジプシー)の人々の世界を私はほとんど知りませんでした。大昔から迫害され続けている少数民族でロマ人は北インド出身で5世紀頃から放浪を始め、イラン、ピザンチン帝国を経て、ギリシャ、ヨーロッパで生活している人々。現在はほとんどが定住している。そして、優れた民族音楽の才能に秀でている。それくらいでしょうか、私の認識は。

今回この映画を見て初めてしりました。パプーシャの存在を。

解説
言葉を愛したがゆえに、一族の禁忌を破った女性がいた。書き文字を持たないジプシーの一族に生まれながら、幼い頃から、文学に惹かれ、言葉を愛し、こころの翼を広げ、詩を詠んだ少女ブロニスワヴァ・ヴァイス(1910-1987)。

愛称は"パプーシャ"
ジプシーの言葉で"人形"という意味だ。彼女は成長し、やがてジプシー女性として初めての「詩人」となる。しかし、その天賦の才能は、ジプシーの社会に様々な波紋を呼び、彼女の人生を大きく変えることになった。

映画では激動のポーランド現代史と、実在したジプシー女性詩人パプーシャの生涯が描かれる。

はじめは目まぐるしく変わる時代背景に戸惑いを覚えますが、それも、パプーシャの口からこぼれる詩に映画の中へ中へと惹き込まれていきます。

「いつだって飢えて いつだって貧しくて
旅する道は 悲しみに満ちている
とがった石ころが はだしの足を刺す
弾が飛び交い 耳元を銃声がかすめる
すべてのジプシーよ 私のもとおいで
走っておいで 大きな焚き火が輝く森へ
すべてのものに 陽の光が降り注ぐ森へ
そして私の歌を歌おう  
あらゆる場所から ジプシーが集まってくる
私の言葉を聴き 私の言葉にこたえるために」

「父なる森よ 大いなる森よ
私を憐れみ 子宮を塞いでください」

15歳で結婚したパプーシャは夫を拒んだ。

絵画のように美しい映像。 民族音楽の旋律に・・・「終わらないで、もう少し観させて」と心の中でつぶやいていた私。

監督はポーランドを代表する映画監督で、これまで発表した映画全て国際映画祭で受賞している。今回は妻のヨハンナ・コス・クラウゼと共同で脚本・監督を務めた。彼女は昨年12月に61歳で亡くなりこれが遺作となりました。
監督がこのような言葉を残しています。

「この映画は伝記的作品ではありません。社会政治的な映画でも、民族学的な野心を持った映画でもありません。私たちは、創造することの勇気について、それに伴う孤独と痛みについて、さらに報われない愛情について、そして、人間の幸福について描いたのです」と。

ラストシーンは、幌馬車での一行の果てしない静かな歩み、最後の歌。モノクロームの美しい・美しいロングショットの映像。

しばらく席を立つことができませんでした。

あえて私は"ジプシー"と書きました。

現在も世界を震撼とさせている出来事が続き、流浪の民が生まれています。

"ことば"のもつ意味を、偏見について、考えさせられた映画でした。

☆1回目の(11時)上映も満席にちかかったです。

top7.jpg

投稿者: Mie Hama 日時: 08:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

浜美枝のいつかあなたと~具志堅用高さん

誰からも愛されるキャラクターの具志堅さん。

若い世代は、具志堅さんの現役時代を知らない人も多いそうです。昨年、ボクシング界に多大な功績を残した人物を称える「国際ボクシング殿堂」入りを果たされました。6月にアメリカで表彰式がおこなわれ出席なさるそうです。

この度ラジオのゲストにお招きいたしました。

沖縄が日本に復帰してから4年後に、沖縄初の世界王者になり沖縄の期待を一身に背負ったのです。沖縄本島の甲南高校入学後ボクシングをはじめ、3年の時にインターハイ・モスキート級で優勝。

本当は野球少年で夢はプロ野球選手だったそうですが、小柄なためにあきらめ高校卒業後、拓殖大学に入学するために羽田空港に向かったら、協栄ジムに連れていかれそのまま入門。1976年、当時の日本記録、プロ9戦目でWBAジュニアーフライ級王座を獲得。以後、13回連続防衛に成功。現在も日本記録です。

実は私は以前のプロボクシングの大ファンでした。具志堅さんは1955年のお生まれですが、私と同じ年にファイティング原田さん、輪島功一さんがいらっしゃいます。力道山のプロレス。そしてプロボクシングをテレビ観戦するのが楽しみでしたし、直接リングサイドでも応援いたしました。

今回、具志堅さんをお招きしお話を伺いたかったことには、そのお人柄にあります。

石垣島出身ですが、ボクシングのために本島に移り、お風呂屋に下宿し、仕事が終わってから風呂屋での練習。東京に出てきてプロになってもカツ丼屋でアルバイトをしながらの練習。始めての挑戦で大金を手にしたものの知り合いに貸してしまい全額戻ってこなかった時も「相手が困っていたからしょうがないです!」とけろっと言う。

具志堅家は400年以上続く琉球士族の家系。代々、琉球王国の役人だったそうです。お父さまは石垣島でカツオ漁を始め、お母さまは、幼い頃にご両親を亡くし大変な苦労人。本島近くの久高島(神さまのお住まいの島)出身。具志堅さんには大変厳しいしつけをされたそうです。

そんなお母さまが大好きで『母には感謝しています』と。
試合前は神さまに祈り続けてくれたそうです。

「苦しいときに頑張れたのは父母のお陰、感謝しています」と感謝という言葉を繰り返します。

「テレビでバラエティー番組に出させてもらい、友達作りを学んでいます。ボクシングの孤独な世界から、新たな世界へ今一生懸命です」

そして、現在は後進の指導にあたっておられます。

いくつになっても、向学心と感謝の気持ち、明るく前向きな具志堅用高さん。ほんとうに素敵な方でした。たくさんお話をうかがいました。

今回は2週にわたり放送いたします。ぜひお聴きください。

放送日 文化放送「浜美枝のいつかあなたと」

日曜日 10時半~11時まで。
4月26日と5月3日です。

150417mrgushiken.JPG

投稿者: Mie Hama 日時: 08:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

桜七日

桜の盛りの短さを「桜七日」というのだそうですね。

花曇の一日、鎌倉に行ってきました。満開の桜は多少散っておりましたが、でも見たい!と思い出かけてきました。前回ご紹介したアンティークショップ「フローラル」は上の娘のショップです。

ね、聞いてください。私は人生始めて「人力車」に乗りました。鎌倉駅から程近くにある彼女のショップまでの30分、下の娘と彼女の愛犬ルビーと一緒に勇気を出して乗せていただきました。桜の綺麗な路地を走っていただきました。

150410sakura1.jpg

歩いて眺めるより多少高いので、花が手にとどきそうです。

四季とともに暮らしている私たち。
誰でも桜にはたくさんの思い出があるでしょう。私も全国各地でそれぞれの桜を愛でてまいりました。この歳になっても新たな感動を覚えます。

150410sakura2.jpg

そして、フローラルに着きました。
イギリスの田舎などを旅しておりますと、小さな街の片隅にあるアンティークショップに出会うともうだめです。ついつい長居をし、おしゃべりしながら手にはカップ&ソーサーを持っているのです。そういうショップはだいたい初老の美しいマダムがオーナーで店番をしています。黒のカシミアのセーターにパールのネックレス。「いいな~、いつか私もこんな人生を歩みたい・・・」何度思ったことでしょうか。残念ながらかないませんでしたが、娘がそんなショップをやっております。ですから暇があるとついつい出かけたくなるのですね、きっと。

150410sakura3.jpg

人力車を曳いてくれた青年は心美青年!でした。

150410sakura4.jpg

投稿者: Mie Hama 日時: 08:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

アニョーパスカル 復活祭のお菓子

鶴岡八幡宮からほど近く、静かな住宅街の中の小さなアンティークショップ・フローラルのブログで可愛らしいお菓子を見つけました。フランス・アルザス地方のイースターのお菓子です。

150403.jpg

イースターと言えば、うさぎや卵のモチーフだと思っていた私。

カトリックで、イエス・キリストが3日目に復活したことを祝う行事・イースター。旧約の時代、エジプト人の奴隷であったユダヤ人の先祖が、モーセに率いられてエジプトを脱出したとき、神はエジプト中の初子(ういご)を殺したが、子羊の血を戸口に塗ったヘプライ人(ユダヤ)の家だけは過ぎ越したという故事に由来し「過ぎ越しの祭り」に羊がアルザス地方では定着したそうです。

アルザス地方では、この地方特産の陶器の型で焼かれ、粉砂糖をふられて、リボンをつけたなんとも素朴で可愛らしいお菓子です。私は息子達がアルザスの学校に通っていた時期があり何度も訪れているのですが、このイースターの時期には行っていなかったのですね。始めて知りました。

パティシエの田中玲子さんが焼いたこの御菓子、私もいただきました。素朴で優しい甘さ・・・美味しいです。

イースターは、毎年日付が変わる移動祝日で、「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」と決められているそうで、今年は、4月5日です。"宗教的に大切なお祝いの行事であるのと同時に、厳しい寒さに耐えた冬が終わり、草木が芽吹き、春がやってくることへの喜びと、命を慈しみ感謝を捧げる行事でもあるのではないでしょうか"(フローラルのブログより)

お花見を存分に楽しむ日々、命を慈しみ感謝する心は世界中変わりはありませんね

鎌倉FLORALのサイト
http://www.floral-antiques.jp/ 

パティシエ・田中玲子さんのサイト
http://www.patisserie-r.com/

投稿者: Mie Hama 日時: 08:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)